ウイングトラベル
HIS通期決算、売上高過去最高も最終減益に
AAA関連で特損35億円、不動産売却益48億円
エイチ・アイ・エス(HIS)が12月11日に発表した2018年10月期(17年11月〜18年10月)の連結決算は、売上高が前年比20.2%増の7285億5400万円、営業利益は13.3%増の180億2400万円だったものの、前期の為替差益22億円から為替差損5億円に転じたのが響いて経常利益は1.1%減の194億4000万円、またアジアアトランティックエアラインズ関連で35億円の特別損失を計上したことが影響し、当期純利益は17.3%減の109億7100万円の最終減益だった。
今期は新たにカナダの旅行会社「JONVIEW CANADA INC.」と、米国でのホテル事業展開を視野に立ち上げた子会社「HHH.USA. INC.」の2社を連結対象に含めたほか、前期に連結対象となったメリットホールディングスやミキグループの業績が好調に推移したこと、主力の旅行事業やホテル業も堅調だったことなどから売上高は過去最高を更新した。売上高は、新規連結寄与分が865億円のプラス、既存事業は359億円のプラスだったとしている。
※写真=決算説明会で19年度の事業方針などを説明するHISの澤田秀雄会長兼社長