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2018.12.12

三菱重工航空エンジン、TableauのBIツール全社に

各部門の“見える化”推進、データ分析が迅速化

 

 三菱重工航空エンジンの経営管理部IT戦略グループの吉野一広グループ長と、Tableau Japanの佐藤豊社長は12月11日、三菱重工航空エンジンにおいてTableauのデータ分析システム、いわゆるBIツールを全社的に導入したとして、生産・品質管理、購買、経営の“見える化”を推進していると説明した。同BIツールの導入によって、自由な切り口かつ、迅速なデータ分析が可能になったとして、データの活用・見える化の活発化、改善サイクルの促進など、大きな成果を挙げているという。
 吉野グループ長によると、TableauのBIツールは試験的な運用を含め、2016年から運用を開始。直感的な操作によるグラフ作成、データ連係が容易になり、これまで7割以上の部門で使用されてきた。それを全社で導入することで、製造工程・品質の向上をさらに加速化し、データ利用における三菱重工グループ全体のモデルケースとして先行したい考えを示した。
 導入の主な事例としては、需要変化の確認、ライン能力の確認、加工分析、サプライヤー評価など。従来と比べて、データ分析によるレポートの作成にかかる時間が大幅に短縮できたとのこと。その一例として、同BIツールをそれまで使用していなかった部門のメンバーが、BIツールを利用する別の部門へデータ分析を依頼したところ、数日かかる見込みだったレポートを翌日に完成させたことに驚き、使用することになったという。

 

※写真=説明するTableau Japanの佐藤豊社長(左)と、三菱重工航空エンジンの経営管理部IT戦略グループの吉野一広グループ長(右)