ウイングトラベル
★「旅博2024in 梅田」シニア中心に来場者参加
5年ぶり「旅博」、関空発海外旅行増加に期待
関西エアポートは6月29日、大阪・梅田のグランフロント大阪コングレコンベンションセンターで、海外旅行の祭典「旅博2024 in 梅田」を開催した。新型コロナウイルス流行の影響で中止された「関空旅博」が梅田で、「行きたい旅が、みつかる。」をテーマに5年ぶりに復活した。
今回は開催場所は関西国際空港から会場を変更したことで、展示面積は大幅に縮小したが、初めて有料(500円)とし、1日だけの開催としたものの、3000名余りが来場し、出展ブース数は74、当日開催のセミナーも全てが盛況のうちに終了し、関西の海外旅行マーケットの復活が感じられた。
コロナ後は円安、航空運賃の高騰、海外物価高等の影響で海外旅行の回復が遅れているが、イベントではシニア層を中心に、熱心に情報収集をする人がいてて、今後の関空からの海外旅行者の増加が期待される。
ちなみに、昨年は大阪・梅田の梅田サウスホールで、「関西国際空港発 海外旅行の博覧会 in 梅田」を開催。多くの参加者が集まり、好評だったことからが今回の「旅博2024 in 梅田」の開催につながった。
関西国際空港は現在大規模リノベーション中で、2022年10月に新国内線エリア、2023年に国際線エリア中央がオープンした。2025年春には4階に新保安検査場、3階に国際線ラウンジを開設、2026年秋には国際線商業エリアを拡張、南北商業施設がオープンする予定。現在は訪日インバウンド旅客数の大幅な増加で混雑しており、今回は関西空港での開催は見送られ、梅田のグランフロントでの開催となった。
2004年から2019年まで開催空港で開催された「関空旅博」は、2019年のコロナ前には知名度も上がり、2日間開催で総来場者数4万3000人を数えた。同時開催された海外旅行セミナーは53講座5200人が参加し、朝一番からキャンセル待ちの行列ができるなど満員のセミナーが多数占めて大盛況だった。
関西空港の5月の国際線旅客数は、外国人旅客数が2019年同月比106%と4か月連続で、新型コロナウィルス感染症の流行前の実績を上回る結果となり、国際線旅客数全体は19年同月比90%だった。
※写真=「旅博2024 in 梅田」の会場風景
JATA関西支部、海外旅行企画コンテスト開催
関空発「学生と旅行会社がつくる」海外旅行
「旅博2024 in 梅田」を協賛するJATA関西支部は、「関空旅博」と同時開催してきた「学生と旅行会社でつくる」海外旅行最終審査会を開催。22の応募企画から事前の審査で8企画が最終審査に残り、「旅博2024in 梅田」で公開プレゼンテーションを行った。
審査の結果、グランプリには和歌山大学の「#ロリィタさんと繋がりたい、ロリかわフランス旅〜古城を貸し切り、ロリィタだけの舞踏会〜」担当する読売旅行が受賞した。
準グランプリには、「めんどくさがり屋さん必見!40時間で叶う ちょこっと!ついでに!1泊2日で!香港行っチャイナ〜」担当のJTBが選ばれた。
審査員からの講評で、グランプリ作品は、ロリィタ・マニア向けの作品で非常にニッチなマーケットを対象にしているため、催行が可能かどうか考えたが、事前にロリィタ・ファッションを貸し出す店や好みの観光地、日本の会員組織を調べて、SNSでの集客を考えるなど、入念な調査に基づく企画しているところが評価された。
準グランプリは、コロナ以降特に最近の若者は、全く海外旅行に興味がないと言われており、この企画は少しでも若者に海外旅行への興味を持ってもらい、その背中を押すことができるツアーとして企画したという。
※写真=JATA開催支部主催の海外旅行企画コンテストでグランプリを受賞した和歌山大学