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2024.07.01

WING

ルフトハンザ・グループ、環境コストサーチャージ導入

 膨らむ環境コストカバー、来年1月1日以降の出発便に適用

 ルフトハンザ・グループは、新たに環境コストサーチャージ(Environmental Cost Surcharge)を導入することを明らかにした。このサーチャージは、規制上の環境要件により着実に増加する追加コストの一部をカバーすることを目的としたものだと説明した。
 来年1月1日以降、EU諸国の出発便における持続可能な航空燃料(SAF)の法定混合割当て率(当初2%)が設定されるほか、EU排出量取引制度(EU ETS)の調整、国際航空カーボンオフセット・削減制度(CORSIA)など、その他の環境規制に絡むコストをカバーする。
 日本でもSAFの導入など、航空会社の環境対策の関連コストは増大の一途を辿っている。なかでもSAFは供給量が少なく、価格が高止まりしていることもあって、航空会社にとってそのコストは頭の痛い課題の一つだ。航空会社による自助努力だけでは膨れ上がるコストカバーすることは難しく、政策的支援、さらには利用者を含めた幅広い理解が必要となってくることは間違いない。