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三菱重工業、MSJ資産管理会社の特別清算を申立て
スペースジェット事業の残務処理に目途
三菱重工業は7月4日、「スペースジェット」の開発を進めていた三菱航空機の残務処理を担っていたMSJ資産管理会社について、東京地方裁判所に特別清算開始の申立てを行ったことを発表した。
三菱重工業は去る2008年3月にMSJ資産管理会社の前身であるエムジェットを設立し、同年4月に三菱航空機に商号を変更。国産ジェット旅客機の開発を進めてきた。しかしながら度重なる設計変更及び型式証明の取得の難航による開発長期化に伴い、債務超過に陥り、2020年10月には開発活動を立ち止まり再開の可能性を検討したものの、事業性を見通せないとの結論に至り、2023年2月に開発を中止した。
その後、MSJ資産管理が残務処理を実施してきたが、一定の目途が立ったことから、MSJ資産管理会社の特別清算開始の申立てを行うことを決めた。その負債の総額は約6413億円(2024年3月31日現在)。