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中警団佐藤司令、新たな環境で目指すは人の意志を活かす部隊
自ら考え動く、統合運用を理解する隊員育成へ
中部航空警戒管制団司令であり、入間基地司令である佐藤網夫空将補は、人の意志を中心に考え、育てることに重点を置く。これはあることがきっかけとなって考え方が大きく変わったのだという。そうすることで隊員それぞれが考え、その考えによって自主的に動くことができるようになるのだという。日本周辺の安全保障環境が厳しさを増す中、防衛省・自衛隊では防衛力を抜本的に強化する取組みを推進しているが、個人の意志に重点を置くことでこの新たな環境に対応できる精強な組織となることができる。その取組み、考えについて話を聞いた。
佐藤司令が中部警戒管制団司令兼入間基地司令として重点を置いていることは、「基本の実践」だ。加えて「人の意志」を最大限活かすことを理念に置く。そうした基本に忠実であることと、人に重心を置くことを盛り込んで、各種指導に当たっている。特に「相手の意志を活かすことで、長所をさらに伸ばしたい」として、個性を矯正して組織に当てはめるのではなく、伸ばした長所を組織がうまく活用することで、隊員の成長と任務の成功に活かせるという。