記事検索はこちらで→
2024.07.05

WING

ANA、酷暑対策・労働環境改善でファン付きベスト

 グラハン・整備士ら着用、-5℃の引き下げ効果も

 夏本番を前にした7月4にANAホールディングスは、夏場の酷暑対策と労働環境改善を推進するべく、グランドハンドリングスタッフおよび整備士に、「ファン付きベスト」の導入を開始したことを発表した。ANAグループが就航する国内50空港、グランドハンドリング7000名と整備士3600名ら、主として機側で作業するスタッフが希望すれば配付する。グランドハンドリングスタッフは7月1日から、整備士は7月24日から導入を開始する。
 同日、羽田空港でファン付きベストを公開したが、取材当日も都心は36度にも達する酷暑。エプロンサイドはアスファルトの照り返しもあって激しい暑さとなった。
 そうしたなかANAグループが導入したファン付きベストは、「ローパワーモード」、「ミドルパワーモード」、「ハイパワーモード」の3パターンで回すことが可能だ。「ローパワーモード」ならば15.5時間、「ミドルパワーモード」で10時間、「ハイパワーモード」でも5時間の連続運転が可能だ。1日の作業を十分カバーするバッテリーがあるほか、外での連続作業時間が2時間ほどであることを鑑みれば、炎天下での作業時に「ハイパワーモード」で運転させてもバッテリーの余力は十分だ。