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中性子線照射で藻類品種改良、油脂生産量拡大も
NTT・ユーグレナ、野生株比べ1.3倍の油脂生産量等
NTTとユーグレナが、中性子線照射による遺伝子変異導入を用いた藻類の品種改良に成功した。野生株に比べて1.2倍から1.3倍の油脂生成量が高い4株を取得に成功することに成功しており、確立した技術を活用することで今後、油脂生産量が高いものや藻類のCO2吸収量向上や目的に応じた有用性を高めた藻類を品種改良・生産することに寄与することができる見通しだ。
地球温暖化が人類の喫緊課題となり、さまざまな温室効果ガス排出削減策が講じられているなか、植物と同様に光合成を行い増殖速度が速い藻類が注目を集めている。日本国内でも、プラントで微細藻類を育成し、油分を抽出する複数のプロジェクトが進行しているが、その旗振り役の1社がユーグレナだ。
次世代燃料源などとして複数の種類の藻類研究が進む一方で、藻類の機能を最大限にかつ効果的に活用するためには、目的とする藻類の特性を最大限に発揮させる品種改良技術を確立することが求められていた。
※画像=中性子線を照射することで遺伝子を変異させて藻類を品種改良。油脂量を高めたりCO2吸収量を増やすなど目的に応じた有用性を高めることができるようになる(提供:ユーグレナ)
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