記事検索はこちらで→
2024.07.11

WING

三菱重工、SJACと日本航空機産業振興社設立

 GCAP関連の国内供給網強化、民間機でも知見共有

三菱重工業と日本宇宙工業会(SJAC)は7月10日付で、共同出資による「日本航空機産業振興株式会社」(JAIEC:Japan Aircraft Industrial Enhancement Co. Ltd.)が、事業をスタートしたことを発表した。SJACがマジョリティ出資者となり、三菱重工業はマイノリティ出資者となり、代表取締役社長には防衛事務次官などを歴任した中江公人(なかえ・きみと)氏が就任した。
 三菱重工業によれば、JAIECは航空自衛隊の次期戦闘機として、日英伊3カ国共同開発を進める「GCAP」プログラムにおける日本国内のサプライチェーンの発展・強化などを目的としたもの。防衛省と議論するなかで、サプライチェーンに関する知見の共有が重要との認識が示され、同社の設立に至ったかたちだ。ただ、「GCAP」に限らず、SJACとサプライチェーンなどに関する知見を共有することで、民間航空機産業を含めた日本の航空機産業のサプライチェーン強化を目指す様相だ。