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DLRと独ロールス・ロイスが進めた環境適合性研究
ブレード先端にウィングレットなど既に実装も
ドイツ航空宇宙センター(DLR)は7月10日、ロールス・ロイス・ドイツと協力して、環境適合性を向上した航空機エンジンの開発に取り組んでいることを明かした。その成果の一部は、既にロールス・ロイスが開発したビジネスジェット機用エンジン「Pearl」エンジンにも適用されているとのことだ。
DLRはロールス・ロイス・ドイツとの共同研究を通じて、エンジン用タービンの開発で飛躍的な進歩を遂げたことに言及。研究チームは、航空機の主翼構造の先端にある空気を整流化するための翼端デバイスである、「ウィングレット」に着目したことを明かした。タービン・ブレードの先端に「ウィングレット」を取り付けることでエンジン効率を高めることを試みたという。
DLRによると、このアイデアはすでに最新のロールス・ロイスの「Pearl」シリーズのエンジンに適用しており、燃料消費を大幅に削減することに寄与しているとのことだ。