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JAL、安全の取組みでリチャード・クレーン賞
JAL123便以降の安全文化醸成など高く評価
日本航空(JAL)は7月11日、非営利国際組織のFlight Safety Foundationから今年のリチャード・クレーン賞を受賞したと発表した。同賞は、民間航空の安全に対する継続的な貢献とリーダーシップを発揮した組織を表彰するもの。通常、産業界、政府、非政府組織が推薦対象となるが、航空会社が表彰されたのは今回で3例目になる。評価としては、JALの長年にわたる安全への取組みを評価したものとして、とりわけJAL123便事故から継続的に安全推進活動に取り組んだことや、安全啓発センターの運用によって安全文化の醸成に貢献したことが高く評価され、多くの推薦が得られたとした。
Flight Safety Foundation社長およびCEOのハッサン・シャヒディ博士はJALの評価について、過去数十年にわたって安全へのアプローチを変革し、強固で持続的な安全文化を築き上げてきたとした。
今回の受賞に当たってJALの鳥取三津子社長は、「グループが培ってきた安全文化が評価された」とし、1985年のJAL123便事故をはじめとして、過去の事故の教訓を継続的に学び、経営トップがリードして安全文化を育ててきたとした。全社員が航空会社の最も重要な価値が安全だと理解し、常にその遂行に取り組んでいるとした。
※写真=授賞式で握手するJALの立花宗和常務とハッサン・シャヒディ博士(提供:JAL)