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2024.07.17

WING

50冊目の防衛白書、抜本的防衛力強化の進捗記載

 中国は過去最大の戦略的挑戦、ロシアとの連携警戒

 

 防衛省は去る7月12日に、令和6年版防衛白書を発表した。1970(昭和45)年の初版発行から数えてちょうど50冊目に当たるとともに、自衛隊発足70周年の節目を迎えた今回の防衛白書では、戦略三文書を踏まえた「防衛力の抜本的強化」の進捗と、強化が進む防衛力・抑止力について、1年間の変化を示す。特に日本周辺の安全保障環境については、中国では周辺地域に対してこれまでにない最大の戦略的挑戦を行っていること、北朝鮮では弾道ミサイル発射能力が向上していること、さらにはロシアでは中国と戦略的な連携が進んでいるとするなど、一層不確実性が増していることを示した。
 また防衛力の抜本的強化で取り組むスタンド・オフ防衛能力、統合防空ミサイル防衛能力、無人アセット防衛能力、領域横断作戦能力、指揮統制・情報関連機能、機動展開能力・国民保護、持続性・強靭性といった、重視する7分野が着実に進んでいるとした。そのほか、防衛生産基盤強化法による防衛生産・技術基盤強化や有識者検討会を踏まえた人的基盤強化の取組みについて説明するほか、研究開発・公共インフラ・サイバー安全保障・国際協力など、国全体の総合的な防衛体制強化の取組みなども説明している。

 

※図=令和6年度防衛白書の表紙(提供:防衛省)

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