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リリウム、2026年の顧客引き渡しを確認
供給網問題で部品受領影響も納期等に重大影響無し
eVTOL「リリウムジェット」の開発を進めているリリウムは7月17日(ミュンヘン現地時間)、顧客に対する初号機の引き渡しスケジュールについて、2026年に実施することを確認したことを発表した。このスケジュールは、現在2025年初頭に予定している初の有人飛行の前に必要な試験および検証要件、訓練装置の準備状況をなど考慮したものだという。
リリウム社は現在、ミュンヘンの南にあるゴーティングの製造施設において、最初の2機を製造中だ。同社はフライトセーフティ・インターナショナルと共同でエンジニアリング・シミュレーターを開発しており、来年早々にも受領する計画だ。このシミュレーターは、型式証明プログラムをサポートするために使用する。
現在、2025年初頭に有人初飛行を予定しているリリウムジェットのMSN2(製造番号:2号機)は、胴体、着陸装置、主翼、カナード、電気ハーネスを組み立てているとのこと。航空業界が直面しているサプライチェーン問題の影響を受けているとのことで、リリウムによれば、飛行試験装置の一部、機体構成部品、ソフトウェアの受領が影響を受けていることを明かした。