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ANAのA380、塗装披露
塗装ハンガーからロールアウト達成
ついに全日空(ANA)の”FLYING HONU”が、その姿を現した---。エアバスは12月13日(ドイツハンブルク現地時間)、全日空(ANA)のA380初号機が、独ハンブルクにあるエアバスの塗装工場からロールアウトしたことを発表した。
ANAのA380は”空飛ぶウミガメ”こと、「FLYING HONU」塗装を施しており、初号機は来る5月24日から成田-ホノルル線で運航を開始する。エアバスによれば、塗装を完了した機体は客室装備を終えた後、引き渡しに向けた地上および飛行試験の最終段階へと入っていく。
ANAのA380塗装は「FLYING HONU」という複雑な塗装だ。エアバスの熟練した塗装技術を有するスタッフの力をもってしても、塗装完了までに実に21日間を要しており、エアバスが手がけた機体のなかでも最も緻密な塗装だった様相だ。エアバスによると、16種の色彩を使用して、3600平方メートルもの塗装を施したという。
ANAのA380初号機は地上試験および飛行試験を実施することになるが、エアバスでは客室内空気の循環や空調、照明、ギャレー、化粧室、座席、機内エンターテインメントシステムなどすべての客室システムをテストする。また、機体性能テストも行い、その後、仏トゥールーズへ飛行して、いよいよANAへの引き渡し準備へと入ることになる。
※写真=塗装工場からロールアウトしたFLYING HONU初号機(提供:エアバス)
※写真=ANAのA380は全3機がFLYING HONUだが、それぞれカラーが異なる。初号機はハワイの空をイメージした(提供:エアバス)
※写真=水面にも美しいFLYING HONUの姿が映し出された(提供:エアバス)