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2018.12.17

WING

ボーイング、中国仕上げの737MAXを初回納入

燻ぶる米中貿易戦争も、ボーイングと中国新時代幕開け

 ボーイングは12月15日(中国・舟山市現地時間)、COMACと共に新設した737最終仕上げ&引き渡しセンターから、中国国際航空向けの737MAXを初めて引き渡した。米中貿易戦争の更なる火種が燻ぶり、ボーイングにとっても上得意である中国市場との関係は最大の関心事項。そうしたなかで供用を開始したかたちの同センターにおける初回引き渡し達成は、ボーイングと中国航空機産業とのパートナーシップの新時代の到来と評価している。
 今回中国国際航空に納入した機体は737MAX8。米国ワシントン州レントン工場で組み立てた後、中国で最終仕上げを実施した。今後、中国の航空会社に納入する737MAXは、シアトルから舟山へ飛行し、ボーイングとCOMACの合弁事業である最終仕上げセンターで内装作業を行うようになる。同センターの業務内容は今後次第に拡大し、塗装ハンガーを3つ増設して塗装工程も担うようになる。仕上げが完了した航空機は隣接するボーイングの引き渡しセンターに移動し、受入検査や納入手続きが実施する。
 ボーイングによれば、737型機最終仕上げ&引き渡しセンターは40万平方メートルの敷地において、約20ヵ月かけて建設した。同様の施設をボーイングが米国外に建設したのは、この施設が初めて。

 

※写真=中国で最終仕上げを行った中国国際航空向けの737MAX8(提供:ボーイング)

※写真=737最終仕上げ&引き渡しセンターが供用開始。段階的に能力を拡充する(提供:ボーイング)