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アストロスケール、「ADRAS-J」でデブリ周回観測成功
デブリから約50mの近距離で周回観測
アストロスケールは今年2月に開始した商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」のミッションにおいて、観測対象のデブリの周回観測に成功したことを発表した。実際のデブリの周囲を飛行する運用に成功したのは、これが世界で初めて。
「ADRAS-J」は実際のデブリへの安全な接近を行い、近距離でデブリの状況を調査する世界初のチャレンジに挑んでいる。日本が過去に打ち上げてデブリとなったロケット上段(全長約11m、直径約4m、重量約3トン)部分に接近・近傍運用を実証し、長期間軌道上に存在するデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を行っている。