ウイングトラベル
★上半期の国内延べ宿泊者数、初の3億人泊超え
外国人宿泊者も過去最高の7699万人泊に
観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、今年1~6月の国内延べ宿泊者数が3億479万人泊となり、過去最高となった。日本人延べ宿泊者数は2億2780万人泊となり、昨年から微減となったものの、外国人宿泊者数が過去最高の7699万人泊となり、好調な訪日インバウンドが国内全体の宿泊需要を押し上げた格好となった。
6月単月の国内延べ宿泊者数は5039万人泊となった。前年同月比では6.3%増、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同月比では10.0%増となった。このうち日本人延べ宿泊者数は3720万人泊となり、19年比2.7%増となった。外国人延べ宿泊者数は37.6%増の1319万人泊となった。
また、6月の宿泊施設の客室稼働率は58.2%となった。前年同月からは2.9ポイントの増加、19年同月比では2.4ポイントのマイナスとなった。
施設タイプ別ではシティホテルが72.3%、ビジネスホテルが71.9%となり70%を上回る状況となった。以下、リゾートホテルが52.6%、旅館が33.1%、簡易宿所は24.5%となっている。
5月の延べ宿泊者数の都道府県別状況を見ると、前年同月から伸び率が最も高かったのは石川県で39.5%増となった。また、鳥取県も32.9%増と大きく伸ばした。一方で高知県は29.0%減、富山県は20.3%減となった。また、全体の延べ宿泊者数全体に占める外国人宿泊者数の割合は25.2%となった。
外国人延べ宿泊者数の三大都市圏と地方部との比率を見ると、5月は3大都市圏が71.9%、地方部が28.1%となっており、三大都市圏への偏重が依然として続いている状況となっている。
※グラフ=国内延べ宿泊者の推移と2019年同月比の推移(観光庁発表資料より)