WING
米空軍オスプレイ墜落、直接原因はギアボックス破損
何度も警告灯表示も操縦士対応せず、判断誤る
防衛省は8月2日、米空軍が公表した横田基地のCV-22オスプレイ墜落事故の調査報告書を発表した。それによると事故の原因は、左側のプロップローター・ギアボックス(PRGB)が破損したことによるもの。破断したギアの破片がほかのギアの間に挟まって歯車が摩耗したことで、動力を伝達できなくなって事故が発生した。その間には、PRGBの異常を知らせる警告が何度も出ていたが、操縦士はそれを無視して飛行を継続しており、意思決定のミスが事故につながったとした。
この事故は、昨年11月29日に屋久島東海岸沖約2キロで発生した。事故機は米空軍横田基地の第353特殊作戦群第21特殊作戦中隊に所属し、当時は、演習のために岩国飛行場を離陸して嘉手納基地に向けて飛行していた。
※写真=米空軍オスプレイの事故に関する報告書が発表された(提供:米空軍)
お試し価格で全文公開中