PDエアロ、JAXAから往還機飛行試験実施の手順整理受託

　往還機開発・飛行実証など知見まとめる、コンサルサービスも

　再使用型のスペースプレーンなどの開発を進めているＰＤエアロスペースが、宇宙航空開発研究機構 （JAXA) から、「宇宙往還を想定した飛行試験実施に関する手順整理」を委託事業として受託した。
　同社は2022年からJAXA新事業促進部が主幹する「高頻度往還飛行型宇宙輸送システムに係るコンセプト共創活動」に参画するなど、将来の革新的な宇宙輸送システムの確立に向けて、協力関係にある。
　そうしたなか今回受託した事業では、これまでPDエアロスペースが実施してきた宇宙往還機に関する開発・飛行試験になどに関する知見をまとめるものとなる。具体的には構想から設計、製作、評価に至る実施事項といった機体開発のステップのほか、開発計画の立案、飛行実験機（無操縦者航空機) としての機体登録、飛行空域の設定、飛行許可の取得、飛行試験の実施体制、自機の飛行中および他の航空機に対する安全を含む陸海空の安全対応、不具合事象の発生時および発生後の対応など、同社が有する様々な知見・手順・改善点を体系的に纏めるという。

※写真PDエアロがJAXAから受託してこれまでの往還機開発・試験のノウハウをまとめる