記事検索はこちらで→
2024.08.06

WING

JAL、6月の国際旅客1割増、利用率8割上回る

 国内線旅客は1割超の減少と低調に推移

 

 日本航空(JAL)がまとめた6月の輸送実績は、国際線の旅客数が前年同月比10%増の60万5165人で、利用率が83.6%だった。好調なインバウンドによって旅客が前年を上回り、利用率も単月として今年度内初めて8割を超えた。国内線ではグループ合計で旅客が11.1%減の265万2954人で、利用率が70.4%となった。旅客は前年を下回ったものの、利用率は比較的高い水準で推移した。
 国際線旅客は、アウトバウンドが伸び悩む一方で、インバウンドの好調な伸びが続いており、旅客の増加に貢献した。需要を示すRPKでは7.3%増の33億9991万9千人キロで、供給を示すASKが3.7%増の40億6507万1000座席キロと、供給を上回るかたちで需要が伸びた。方面別では、ほぼ旅客が前年を上回っており、特に伸びた中国線では56.5%増の8万230人、次いで欧州線では34.3%増の5万9570人となった。
 JALグループ(JAL、J-AIR、JAC、HAC、JTA、RAC)による6月の国内線は、物価高の影響か旅客が前年よりも1割以上も下回った。RPKは10.4%減の20億833万4千人キロ、ASKが0.6%増の28億5213万5千座席キロであり、前年とほぼ変わらない供給だったが、需要が1割以上も減少した。

 

※写真=6月の国際線旅客は去年よりも1割増加し、利用率も年度内初めて単月で8割を超えた

お試し価格で全文公開中