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2024.08.06

WING

ボーイング第2四半期、純損失14億3900万ドル計上

 品質問題、製造コスト上昇が経営圧迫

 

 ボーイングが7月31日(米アーリントン現地時間)に発表した2024年第2四半期(4-6月期)の決算は、14億3900万ドル(前年同期:1億4900万ドル損失)もの巨額の純損失を計上した。
 民間航空機部門、防衛宇宙・安全保障部門のそれぞれで、品質問題に起因した損失が大きく拡大したほか、製造コストなどが上昇したことが経営を圧迫した。
 ボーイングの業績は再び急激に悪化しており、当初、今年末に退任予定だったデイビット・カルフーンCEOが前出しで退陣。8月8日付でケリー・オルトバーグ氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任することが決まった。(詳報は2ページ掲載)
 期間中の売上高は前年同期比15%減少した168億6600万ドル(前年同期:197億5100万ドル)に対して、GAAPベースの営業損失が10億9000万ドル(前年同期:9900万ドル損失)、営業利益率は-6.5%(前年同期:-0.5%)と、大幅な減収減益となった。
 2024年上半期(1-6月)ベースでみると、売上高が11%減少した334億3500万ドル、GAAPベースの営業損失は11億7600万ドル(前年同期:2億4800万ドル損失)、純損失は17億9400万ドル(前年同期:5億7400万ドル損失)に悪化しており、長引く品質問題に、青息吐息だ。

 

※写真=ボーイングの経営が大きく揺らぐ。改善傾向だった赤字幅が再び急激に膨らみ第2四半期は14億3900万ドルもの巨額純損失を計上(提供:ボーイング)

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