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NAA、関西輸出貨物の国内輸送でモーダルシフト推進
JR貨物・日本FLと実証、トラックから鉄道利用へ
成田国際空港会社(NAA)は8月14日、日本貨物鉄道(JR貨物)および日本フレートライナー(日本FL)と「成田空港モーダルシフト推進協議会」を立ち上げて、関西から成田までの鉄道共同輸送サービス『RAIL to NARITA LCLサービス』の実証実験を開始したことを発表した。同協議会に交付される今年度の「モーダルシフト等推進事業費補助金」を活用して、環境にやさしいモーダルシフト推進に貢献するとしている。
成田空港では現在、関西の生産製品を成田から輸出する場合、国内輸送のほとんどをトラックで行っており、このままではCO2排出削減や長距離トラックドライバーの確保が課題となる。しかし鉄道輸送では、一度に大量輸送が可能であり、CO2排出量を低減させる輸送手段となっているものの、利用するにはコンテナ単位で契約しなければならず、これまで軽重量で高価値な製品が多い航空貨物で利用しにくい課題があった。