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ユニセフ、ガザ地区で25年ぶりポリオ感染確認
2段階ワクチン接種計画、7日間の休戦要請
日本ユニセフ協会は8月20日、戦火に見舞われているパレスチナ・ガザ地区で25年ぶりにポリオの感染が確認されたことを発表した。ユニセフ(国連児童基金)などは、伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型(cVDPV2)の感染が広がるのを防ぐべく8月末から9月にかけて、ガザ地区全域で2段階のポリオワクチン集団接種を実施する計画を明らかにした。その上で、この2段階の予防接種が行うことができるよう、紛争当事者に対してガザ地区で7日間の人道的休戦期間を設けることを要請した。
ガザ地区では過去25年間、ポリオの感染は確認されていなかったものの、戦火による公衆衛生環境の悪化で再流行している。
ユニセフによると、各段階の予防接種においてパレスチナ保健省は、ユニセフなど各機関およびパートナーとの協力の下、10歳未満の子ども64万人以上に新規2型経口生ポリオワクチン(nOPV2)を2滴投与する計画だ。