★HIS、熱海市とインバウンド観光推進で協定

　台湾から人材派遣、プロモーション強化へ

　エイチ・アイ・エス（HIS）は静岡県熱海市とインバウンド観光推進に関する協定を締結した。HISの海外現地法人を通じて熱海市の魅力を発信し、インバウンド誘客促進と関係交流人口の創出に取り組む。手始めに台湾を重点デスティネーションとして位置付け、HISの台湾現地法人からスタッフを派遣してプロモーションの強化に取り組む。
　熱海市は全国屈指の温泉リゾート地として知られており、コロナ禍で落ち込んだ年間宿泊者数もコロナ前の状況に回復しつつある。しかしながら訪日インバウンドに関しては他の温泉リゾートと比べて取り込みが遅れているのが実情だった。そうした状況を踏まえHISと協定を結び、同社の海外法人を通じてインバウンド誘致に向けた取り組みを強化することとした。
　手始めにHISの台湾現地法人である三賢旅行社から9月1日から1カ月間、台湾人スタッフを熱海市に派遣する。そして定期的なインバウンドプロモーション検討会を実施し知見を高めていく。派遣されたスタッフは帰国後に台湾で熱海市のソーシャルメディアを立ち上げ告知活動を展開する。
　さらに10〜12月にかけて熱海市で開催される花火大会を絡めたインバウンド向けツアーを販売する計画だ。

※写真＝熱海市とHISが訪日インバウンドで連携協定、写真右が熱海市の齊藤栄市長、左はHISの中森達也専務取締役