記事検索はこちらで→
2018.12.18

WING

KopterSH09ヘリが確定受注63機に

試作3号機が初飛行、最新の単発タービンヘリ

 スイスのベンチャーメーカーKopter社が開発中の単発タービンヘリコプター「Kopter SH09」の受注が好調だ。去る10月にオランダで開催された欧州最大のヘリコプター展示会「ヘリテック・インターナショナル」会場で確定受注63機、仮受注を含めて152機の受注を発表した。また、11月22日にはプロトタイプ3号機が初飛行している。
 開発中で既に受注が急増している同機は、パイロットを含めて9人乗りで、全複合材製の軽量機体、ハネウェルHTS900エンジン、後部クラムシェルドア、ガーミンG3000Hアビオニクスなど最新技術を始めから統合した新世代のヘリコプターと言える。Kopter社の経営幹部は旧ユーロコプター、レオナルド(アグスタ)などでヘリコプターの設計や試験、販売などに経験を持つ人物が集まっている。
 日本ではアエロファシリティーが代理店を務めており、海外での受注増を背景にJA2018などでKopterSH09の紹介を行った。開発の進展により同機の性能と、有用性への認識が高まるものと期待しているという。

 

ドクターヘリ、山岳物輸にも適する多用途性

 

 

※写真=飛行試験を開始したKopterSH09プロトタイプ3号機(提供:Kopter)

※写真=JA2018でKopterSH09のPRに努めるエアロファシリティーの石川雅晴航空機事業部営業部長と富本啓一顧問(元陸将補)