ウイングトラベル
★和倉温泉「日本の宿 のと楽」11月から本格再開
復興の第1歩に、震災風化させず生まれ変わる
石川県七尾市和倉温泉の旅館「日本の宿 のと楽」は、11月1日から本格的に営業を再開すると発表した。1月1日に発生した能登半島地震により甚大な被害を受け、約10カ月間の休業を余儀なくされたが再開する。10月からプレオープンし、段階的に営業を開始する。
「日本の宿 のと楽」は1974年に創業。50年の節目の年に能登半島地震で被災。一時は営業再開が危ぶまれたが、地域の建設業者や電気工事業者の協力のもと、懸命な復旧作業の結果、11月1日から一般の宿泊客を迎えることが可能になったという。
とくに、被害の大きかった本館は一部で改修工事を今後も続けるが、客室、温泉大浴場、レストラン、宴会場は通常通り利用できる体制が整ったとしている。
和倉温泉では、20以上ある旅館・ホテルの多くが、いまだ通常営業再開の見通しが立っていない状況。同旅館では営業再開が和倉温泉全体の復興に向けた大きな一歩にしたいとしている。
また、同旅館の再開で「能登地域の集いの場、経済のハブとしての和倉を復活させ、地域に少しでも元気と活力を生み出すことにつながり、地域が復興に向けて立ち上がる姿を見ていただくことで震災の記憶を風化させることなく、新しい和倉温泉に生まれ変わる過程を見守っていただきたい」と要望している。
※写真=7月にスタッフのアイデアで開催された「決起会」の様子