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太平洋側の広域洋上監視強化で滞空型無人機を検討
中期防中に検討、措置盛り込み
新中期防衛力整備計画で、「海上優勢の獲得・維持」の一環として、太平洋側の広域洋上監視能力を強化するため、滞空型無人機の導入について検討の上、必要な措置を講ずることが盛り込まれた。滞空型無人機については既にグローバルホーク3機の調達が進められており、航空自衛隊に無人機部隊の建設、4機目の調達も中期防別表に計上されている。
これに加えて新たな洋上監視無人機の導入が検討されるのは、導入されるグローバルホークが光学センサを搭載した機体(RQ-4Bブロック30)であり、全天候監視能力がないため、レーダーによる全天候監視能力を持つ機体が別に必要という運用上の要請があるためと考えられる。レーダー搭載型のRQ-4Bブロック40も開発中だが、米海軍向けに部隊配備が始まっているグローバルホーク派生型の無人機トライトン(MQ-4C)や、グローバルホークより小型のゼネラルアトミクス社製のガーディアン(MQ-9B)、アベンジャーなどの機種の導入検討が想定される。
※写真1=ゼネラルアトミクス社製「アベンジャー」イメージ図(提供:ゼネラルアトミクス)
※写真2=ノースロップ・グラマン製「トライトン」(提供:ノースロップ・グラマン)