成田空港関連企業と県内大学による情報交換会

　企業34社と大学16校の採用担当が理解促進

　成田国際空港会社（NAA）は9月6日に、千葉県大学就職指導会と共同で航空・空港業界の人材確保を目指した新卒採用に関する情報交換会を開催する。これは昨年に続いて実施する採用担当者同士のための取組み。成田空港1タミ会議室に空港関連企業34社と県内私立大学16校の担当者が集まり、「成田空港関連企業への就職促進に向けての大学と企業の協力について」をテーマに意見交換を行う。
　この情報交換会では、大学の就職担当者に航空および空港業界について知識を深めてもらうことで、学生による業界への関心と就職意欲の高まりを期待している。航空・空港業界では、感染症の影響で低迷していた航空需要が急速に回復する中で、人材の確保が喫緊の課題となっている。成田空港では、C滑走路整備やB滑走路の延伸など、さらなる能強化を進めており、この整備が完了すれば必要な空港従業員数が大幅に増加する見込み。現在、航空・空港関連企業では、大学新卒者の採用を始め、人材確保がより一層求められるようになった。
　航空・空港関連業務については、パイロットや、客室乗務員、チェックインカウンターの旅客サービスなどの職種は広く認知されているところ。しかし一方で、航空機のグランドハンドリングや、貨物サービス、空港施設の管理・保守、航空保安業務などは、理解を深める機会が限られており、認知度が低い水準にとどまっているのが現状だ。
　千葉県では航空および空港業界を県の成長産業と見て、空港職員の業務が十分に理解されないまま就職に結びつかないという事態にならないよう、認知度向上に取り組んでいる。