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2024.09.09

WING

「オリオン宇宙船」の欧州サービスモジュールが米到着

 さまざまな部品を米国に輸送、進む「アルテミス」計画

 米航空宇宙局(NASA)は9月5日(現地時間)、去る9月3日に「オリオン宇宙船」用の欧州製サービスモジュールが、ドイツのブレーメンから米国フロリダ州ポートカナベラルに到着したことを発表した。すでにケネディ宇宙センター近くへの移送を完了しており、有人月探査計画「アルテミス」計画の「アルテミスIII」ミッションにとって、大きなマイルストーンとなったと評価した。
 欧州から輸送されたサービスモジュールは、エアバスが欧州10カ国と米国の部品で組み立てたもので、推進力、熱制御、電力、水と酸素をクルーに供給する。
 今回、欧州からモジュールの輸送を担当したNASAの「ペガサス」台船は、大型のハードウェアを海上輸送するためのNASAの主力船だ。NASAのSLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットのマルチミッション・ハードウェア、「アルテミスII」ロケットのステージ・アダプター、「アルテミスIII」のコアステージの「ボートテール」、「アルテミスIV」のコアステージ・エンジンセクション、そして大型コンポーネントの移動と組み立てに必要な地上支援装置を輸送した。