日豪「2プラス2」、あらゆる状況で連携構築へ

　中国の行動に深刻な懸念、威圧的な行動に反対

　日豪「2プラス2」の第11回目会合は9月5日にメルボルンで開かれ、日本とオーストラリアによる協力の進展と安全保障環境への対応など議論した。上川陽子外務大臣からは、オーストラリアが日本の安全保障に不可欠な存在になっていることを述べた。木原稔防衛大臣は、日豪協力を次の段階へ進めるためにも普段から緊急事態まであらゆる状況で自衛隊と豪軍が実効的に連携する態勢を構築し、米国を含む3ヵ国で抑止力・対処力の強化を図りたい考えを示した。さらにリチャード・マールズ副首相兼国防大臣およびペニー・ウォン外務大臣とともに、東シナ海・南シナ海での力または威圧によるいかなる一方的な行動にも強く反対することを再確認すると、最近の中国軍アセットを挙げて日本の領域内への侵入など深刻な懸念を示した。