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2018.12.20

ウイングトラベル

飲酒基準検討会、乗務前アルコール検査を義務化

数値基準は英国に準拠、基準未満検出も乗務禁止

 「航空従事者の飲酒基準に関する検討会」は12月19日、国内航空運送事業者を対象にアルコール検知器を使用した乗務前の検査を義務化する方針を固めた。航空局では、パブリックコメントなど所要の手続きを行った上で、今年度内の早期に、航空各社に対して通達したい考え。乗務前のアルコールチェックは、社内規定で各社行ってきたところだが、国として義務化するのは世界的に見ても初めて。これにより日本では、世界で最も厳しい部類のアルコール対応を行うことになる。
 検討会が示したアルコール対応は、これまで規定しなかったアルコールの基準値を設定する。全操縦士を対象に示した基準値は、操縦能力への影響が認められるとされる血中濃度を0.2グラム/リットルとし、これを呼気濃度として換算すると0.09ミリグラム/リットルとした。これは、英国のアルコール規程と同じ数量となる。