ウイングトラベル
デルタ航空、日本事業のベースを羽田にシフト
ニューヨーク線再就航「検討対象に」
デルタ航空(DAL)の森本大日本支社長はこのほどメディア各社とのインタビューに応じ、2020年の羽田国際線再拡張にあわせて、日本事業のベースを成田から羽田に移行していく方針を明らかにした。また、日米路線のさらなる強化に向けて日本ーニューヨーク線の再就航を検討していきたい考えを示した。さらにセールス面では、航空券の直販に対する需要が拡大していることなどを背景に旅行会社と連携したダイナミックパッケージ商品の造成に取り組んでいく方針を明らかにした。
同社は今年3月に大韓航空(KAL)とのジョイントベンチャーを締結。アジア事業の再編を行った。この動きにあわせて、仁川空港のハブ化を進めている。この動きに対して森本支社長は「アジアにおいて、日本、中国、韓国というのは米国からの直行便を就航するデスティネーションとして重要な位置づけとなっている。そうした中でスカイチームの一員であるKALとの関係を強化し、米国と東南アジアをつなぐハブ機能をこれまでの成田から仁川に移す流れで進めている」ことを説明した。
その上で日本については「デルタ航空にとっては日本単独で重要な位置づけを持たせている。この方針は変わることがない」と強調した。
今後の日本事業については2020年の羽田国際線再拡張が予定されているなかで、「日米間の航空交渉でデルタがどのくらい発着枠を獲得できるかはわからないが、事業のベースは成田から羽田に移すというのが基本方針」と述べた。現在同社は羽田から、ミネアポリスとロサンゼルスの2都市へ、成田からデトロイト、アトランタ、ポートランド、シアトル、ホノルルの5都市に就航している。今後、東京路線については原則羽田に集約していくことになっていく考えを示した。
関西−シアトル線、以遠需要開拓へ
旅行会社と連携し、ダイナミックパッケージ造成へ
東京路線に新機材投入、消費者満足度向上へ
ブランドイメージの強化も積極展開
※今後の事業戦略などを説明するデルタ航空の森本大日本支社長