記事検索はこちらで→
2018.12.20

ウイングトラベル

田端観光庁長官「訪日3000万人は通過点の1つ」

アウトバウンド2000万人へ「産業界のさらなる奮起を」

 観光庁の田端浩長官は12月19日に行った業界紙会見で12月18日時点で今年の訪日外国人訪問客数が3001万人となったことを改めて紹介した上で「まだまだ通過点であり、2020年の4000万人を実現していく上で、消費の拡大やデジタルプロモーションの強化、地方への滞在拡大に直結する活動に力を入れていく」と強調した。また、アウトバウンドについては「今年は1900万人に迫るだろう」とし、出国者数が過去最高となる見通しを示した上で「早期に2000万人を実現するようにさらなる需要拡大や産業界の奮起を促していきたい」と述べた。
 11月の訪日外国人旅行者数は対前年同月比3.1%増の245万1000人となった。今年の訪日外客数の動きについて田端長官は「国内における自然災害の影響で一時期需要が停滞したが、早い段階で回復してくれた。また、今年から展開したグローバルキャンペーンを始めとしたプロモーション活動の結果が奏功した」と振り返った。
 ただ、政府が目標とする2020年の4000万人の実現に向けては、来年以降年率15%程度の伸びを続けていく必要がある。そうした中で田端長官は「さらなるギアアップに向けて積極的な取り組みを進めていきたい」と強調した。

 

 国際観光旅客税「高次元の観光実現へ効果的に活用」
 アウトバウンド「目標1年前倒しに期待」

 

 Ctipの「空売り」に「再発防止へ直接指導」
 常識に反するビジネスモデルには「厳しく対処」

 

※写真=業界紙会見に応じる田端浩観光庁長官