ウイングトラベル
★エアカナダ、パイロット組合と暫定合意
組合員投票と取締役会決議へ
エアカナダは9月15日(モントリオール現地時間)、エアカナダおよびエアカナダ・ルージュの5200人以上のパイロットが所属する労働組合「ALPA」との間で、4年間の暫定的な労働協約に達したと発表した。
組合側は組合員の投票によって新労働契約を受け入れるか否か決定するほか、一方の会社側も取締役会で決議する。いずれも来月中にも成否を決議する見通しだ。
エアカナダとALPAを巡っては、100日間もの長期におよぶ労使交渉を続けてきたものの、交渉は停滞。会社側によれば、9月12日の時点でALPAが提案した1110件もの変更案のうち70%について暫定合意に達しており、このなかではカナダでは前例のない30%もの賃上げのほか、パイロットの確定給付年金と医療保険プランの大幅な改善、ワークライフバランス規定の拡充、とりわけパイロットの在宅時間を増やすスケジュールの改善などが含まれていた。ただ、その時点で組合側は合意せず、ストライキやロックアウトの発生が懸念され、会社側は政府に仲裁を求めていた。
今回、会社と組合は暫定合意に達し、ストライキの実施が見込まれていた9月15日から23日までのフライトを通常通り運航する。当該期間中の予約を変更した利用者に対しては、座席に空きがある場合に限り、元のフライトに予約を無料で変更することができるとした。
※写真=エアカナダはパイロット組合と新労働契約に暫定合意