WING
東北を盛り上げよう
仙台空港長 仲間 政勝
2023年度の乗降客数が355万人を超え、コロナ禍前の水準に近づいてきました。
国内線では、新規航空会社トキエアが本年4月26日より就航し、実に26年ぶりに新潟便が復活しました。これまで、宮城県と新潟県の往来は、新幹線や高速バスによるものでしたが、空路が加わったことで、旅先での過ごし方に選択肢が広がりました。移動時間50分は非常に魅力的で、ちょっと出掛けてみようかなと思える距離感です。
一方の国際線も好調で、韓国、台湾からの旅行者数は高止まり、タイ・ベトナム・香港を結ぶチャーター便も順調、東南アジア地域からの入域者数はすでにコロナ禍前を超えています。
このように、仙台空港の旅客は順調に回復しており、周辺地域の活性化とともに東北地方のさらなる観光振興にも期待が寄せられています。
そして、仙台空港ではフライト以外の楽しみ方があります。
地元宮城県を代表するグルメの数々、仙台空港限定土産やレアグッズの販売、その他の催事が年間を通して開催され、空港利用客のみならず周辺地域の方々にも楽しんでいただいております。また、七夕飾りや様々なPRキャラクターがターミナルビルや仙台空港駅などでご来場の皆様をお待ちしています。本紙面ではご紹介できませんが、仙台空港へお越しの際は、是非探してみてください。
さて、今年も「空の日」・「空の旬間」の時期となりました。仙台空港では10月に恒例イベント「仙台空港祭2024」が開催されます。4年ぶり開催となった昨年のイベントには多くの方々にご来場いただきました。引き続き航空業界への理解を深めていただくことはもとより、航空ファン・仙台空港ファンを創出すること、地域の方々の交流の場として地域貢献活動に繋げること、そして、管制官やパイロットなど空の担い手を周辺地域から輩出することなど、様々な期待を込めて昨年以上の盛り上がりに繋げていきたいと思っています。
最後に、今年も仙台は熱いです。
本年6月8日、9日の両日、東北6県を代表するまつりが仙台市に結集し、「東北絆まつり2024」が盛大に開催されました。オープニングにはブルーインパルスが空から盛り上げ、そして、各県のまつりを披露する踊り手の熱気と名産品の数々、東北の魅力と連帯感が感じられるすばらしいまつりとなりました。さらに、ここ仙台はプロスポーツが盛んで、野球、サッカー、バスケなど、オールシーズンで試合が計画されることから、贔屓チームの応援に全国各地からファンが集まります。
まつりや各種イベントが盛りだくさんの仙台において、仙台空港は人の往来や交流、地域の発展を支える重要な役割を担っています。当事務所では、空の安全・安心の確保に努めるとともに、空港関係者や周辺地域の方々との連携を通じて、東北を盛り上げていきたいと思っています。
※写真=仙台空港の仲間政勝空港長