記事検索はこちらで→
2024.09.18

WING

翼に夢を乗せて次の100年へ

 新千歳空港長 小谷 浩一

 

 例年、この時期に投稿の機会を頂いているので、読者の方には、「千歳の空港開港100年まで、あと何年だったかな?」と気になっている方もいらっしゃるのかなと思いますが、いよいよ空港開港100年まで、あと2年となりました。
 タイトルの「翼に夢を乗せて次の100年へ」は、今年2月に地元千歳市が中心となって発足された千歳市空港開港100年記念事業実行委員会が、記念事業のシンボルとなるキャッチフレーズを広く一般から募集し、応募総数2289件の中から最優秀賞に選ばれたものです。キャッチフレーズのみならずロゴマークも募集し、応募総数528件の中から最優秀賞に選ばれたのが左側の作品です。
 今後、実行委員会が中心となって、様々な事業が開催されることとなっています。紙面の都合上、御紹介することは難しいので、是非とも特設ホームページである「千歳市空港開港100年記念特設ホームページ 」をご覧ください。
 このキャッチフレーズとロゴマークのお披露目の舞台ともなった新千歳空港の空の日イベントである「SKY & AUTUMN DREAM FESTA 2024 in 新千歳空港 ~空港開港100年記念へのカウントダウン“2”~」を9月8日に開催しました。ステージイベントでは、小中学生や地域のグループ、空港職員等による音楽演奏や麻薬探知犬によるデモンストレーション、航空局の現役管制官によるトークショー等を開催し、ステージ外では、恒例となった早朝ランウェイ・ウォーク、空港内見学、業務車両への乗車体験、グランドスタッフの業務体験、更には折り紙ヒコーキ教室や空の職業体験など、今年も盛況でした。
 一方、空港に目を向けると、冬期における航空機の安定運航の一環として整備が進められていた滑走路南側の末端取付誘導路複線化が完了し、本年11月からの供用が予定されています。令和3年度及び5年度に複線化された滑走路北側の末端取付誘導路と相まって、除雪作業に従事する車両のスムーズな動線確保及びこれにより航空機の通行への影響の更なる低下が可能となり、滑走路閉鎖時間の短縮、遅延便の回避・軽減が期待されています。
 また、脱炭素の取り組み目標として、空港車両のEV化やバイオ燃料への切り替え、太陽光発電、水素の利用等の再エネ等の導入促進が今年3月に取りまとめられたところです。
 令和2年1月に、国内において新型コロナウイルス感染症が確認され、各種対策が講じられました。これら対策は徐々に見直され、昨年5月には、感染症法上の取り扱いが変更されましたが、このことに合せるかのように、新千歳空港をご利用されるお客様は、コロナ禍以前の状況に戻りつつあります。
 今後も地域と共に、飛行機の「翼に」郷土の人たちの「夢を乗せて」、「次の100年へ」向け、より活気のある新千歳空港となるよう取り組んで参ります。たくさんの魅力が詰まった北海道に、多くの皆様が訪れていただくことを心よりお待ちしています。

 

※千歳市空港開港100年記念URL
https://chitose-airport100th.com

※写真=新千歳空港の小谷浩一空港長

※図=千歳市空港開港100年記念ロゴ