伊藤忠、CORSIA適格燃料を商業規模で成田に供給

　商業規模のCORSIA適格燃料供給は世界的に稀

　伊藤忠商事は9月19日、フィンランドの再生エネルギー大手のネステ、韓国のGS Caltex社（GSC社）と協働して、「民間航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム（CORSIA）」に適合する燃料（CEF、CORSIA適格燃料）の商業規模での供給を、成田空港で開始することを発表した。
　伊藤忠商事によれば、商業規模で継続的にCORSIA適格燃料を供給することは、現在のところ世界的にも稀なケースだとし、国内におけるCORSIA適格燃料の本格普及を推進する。
　国際民間航空機関（ICAO）は、航空機が排出する二酸化炭素（CO2）を2050年までに実質ゼロとする長期目標を採択。その大きな目標達成に向けて、2024年以降、2019年比で排出量をCORSIAに適合する方法で15％削減、もしくはオフセットすることが求められるとうになってきた。