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中国空母の接続水域航行「受け入れられない」
木原大臣、深刻な懸念表明、引き続き行動注視
木原稔防衛大臣は9月20日の閣議後会見で、中国海軍の空母「遼寧」など3隻の艦艇が日本の接続水域へ入ったことについて、日本およびこの地域の安全保障環境の観点から「今般の事案は受け入れられないものであり、中国側に対し、外交ルートを通じて我が国としての深刻な懸念を表明した」ことを説明した。また防衛省・自衛隊として、中国軍による日本周辺の海空域での動向を引き続き注視していく考えを示し、情報収集・警戒監視に万全を期していくとした。
中国「遼寧」ほか2隻の艦艇は、17日から18日にかけて、与那国島と西表島の間の海域を南進して太平洋へ向かった。中国海軍所属の空母が日本の接続水域を航行したのは初めてのこと。防衛省・自衛隊では、護衛艦や哨戒機などで継続的に警戒監視・情報収集を行っており、その上で中国軍機による領空侵犯事案や、中国艦艇などによって日本周辺で行われたこれまでの動向を踏まえれば、中国空母などの行動は受け入れられない考えだとした。
※写真=「遼寧」から艦載機が発着艦する様子(提供:統合幕僚監部)
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