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2018.12.21

ウイングトラベル

ミキ・ツーリスト、欧州周遊観光バスの運行開始

日本を含めたアジアの旅行者向けに販売

 ミキ・ツーリストは日本を含むアジアからヨーロッパへの旅行者を対象とした混載型の周遊バス「Joibus(ジョイバス)」の運行を2019年から開始すると発表した。イタリアやスペイン、東欧諸国など6ルート22区間を設定。各区間のバス移動、到着地の宿泊、一部の観光施設の入場料をパッケージ化して、1区間あたり98ユーロ(約1万2000円)から用意した。バス車内での案内は日本語、英語、中国語、英語に対応できるようにする。サービススタート当初はガイドが同乗するが、来年4月をめどに専用アプリを開発。アプリを通じて各種案内をできる体制とする計画だ。商品の販売は韓国からスタートし、その後台湾や東南アジアに広げ、日本市場向けには来年4月から販売する。初年度(1〜10月)の取扱い人員目標は2万人に設定。将来的には欧州全域で15ルート程度の規模で展開していきたい考えだ。

 

 6ルート、22区間設定、代金1万2000円から
 オンライン販売を重視、FIT客をターゲットに

 今回の商品は日本を含めたアジアからヨーロッパへ向かう旅行者が従来のパッケージ型からダイナミックパッケージなどを活用した個人旅行型の傾向が高まっている。そうした需要を受け、Joibusの展開に乗り出すことにした。
 今回設定したバスルートはアジア市場の需要動向を踏まえて設定したもの。手始めに「イタリア・フランス・スイス」「パリ・ベルギー・オランダ」「中欧+スロベニア&クロアチア」、「スペイン・アンダルシア」「南イタリア」「イタリア&ドロミテ街道」の6ルート22区間を設定した。
 利用は1区間のみでも、複数区間を通しで利用するのも可能となっている。いずれのコースも公共交通機関が少なく、個人ではアクセスしにくい人気の観光地やフォトジェニックな観光地などを数多く盛り込んでいるのが特徴となっている。各コースとも週3便程度で定期運行する。最少催行人員は1人となっている。

 

 IT活用強化、現地オペレーションの自動化推進
 専用アプリ開発し、多言語対応や問い合わせ対応

 

※写真=アジア市場向けに展開する新たな欧州周遊バス「Joibus」を展開するミキツーリストの関係者。左から檀原徹典社長、櫻井隆文取締役執行役員、山本真充グローバル・アクティビティチームプロジェクトリーダー