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ノースロップ、「トライトン」北極圏域でISR&T実証
ノースロップ・グラマンは、「MQ-4Cトライトン」が、北極域において情報収集・警戒監視・偵察・ターゲティング(ISR&T)といった能力を確立するべく、北極線以北の高緯度運用するための航法装置の実証に成功したことを発表した。
同機はアラスカのデッドホースから行われたテストフライトにおいて、北極点から約180km圏内まで飛行した。同社によれば、ノースロップ・グラマンが独自開発した航法装置、ミッション・マネジメントコンピュータ、アップグレードした運用フライトプログラムを用いて、北極圏における「トライトン」の航法能力を実証したという。
テストフライトを行なった「トライトン」は5時間の飛行中、航法データを収集した。このテストフライトではさらに、地上設置のGPS との連携と北緯70度以北に所在する滑走路からのオペレーションを可能にするイニシャライゼーション手順を実証した。
「トライトン」は高度1万5000m(5万フィート)以上において、24時間以上にわたって任務を遂行できる能力を持つ自律型高高度滞空型無人機(HALE)。 高高度滞空型無人機として、北極圏の風域のはるか上空を飛行することが可能で、中高度においてミッションの遂行を制約する距離とスピードのインパクトを避けることができるなど、北極圏域で如何なく、その能力を発揮することができる。