記事検索はこちらで→
2024.09.30

WING

空の日特別寄稿 福岡空港は次の時代へ

 福岡空港長 森島隆広

 福岡空港においては、ご承知のように2本目の滑走路増設工事が行われており、同時に新管制塔(高さ約94メートル)およびCAB福岡空港事務所新庁舎建設も進められています。異常とも言われた今夏の暑さの中でも滑走路と庁舎の建設工事は予定通り行われ、新管制塔もその姿がすでに空港のシンボルになろうとしています。
 昨年度(2023年度)、福岡空港では国際線の旅客数が過去最多(約706万人)となり、国内線と国際縁をあわせた旅客数も過去最多となる約2494万人となりました。コロナ後の回復の早さを旅客ターミナルを歩くたびに実感する毎日です。
 2019年4月から空港運営をおこなっている福岡国際空港株式会社(FIAC)が今年の春に発表した中期事業計画によりますと、2024年度の総旅客数は2460万人を見込んでいますが、すでに超えています(事業計画では国内線が1720万人、国際線が740万人)。
 またFIACのマスタープランでは、2048年では東アジアトップクラスの国際空港を目指しており、総旅客数3500万人(国内線1900万人、国際線1600万人)としています。
 特に国際線ネットワークの拡大に注力しており現在国際線ターミナル(空港西側)の拡充も進められています。
 来年3月の供用開始を目指して建設が進められている増設滑走路をはじめ、様々なハード面での整備が進められ福岡空港の機能が強化されていくとともにソフト面においても安全な運航を確保するという最優先の使命を果たすために事務所職員はFIACと協力しつつ一丸となって日々の業務に加えて滑走路増設後の業務にかかる訓練に取り組んでいます。
 福岡空港は世界的にも類を見ない利便性の良い空港であると言われています。このことは空港周辺地域のみなさんのご理解があってのことであり、今後も地域のみなさんと共栄のためにFIACをはじめとする関係者との連携を強化し福岡のみならず九州の発展に寄与できるように努力していく所存です。
 また利便性の良い空港であるからこそ、飛行機を利用する方のみならず気軽に遊びに来られる空港、子ども達の教育の場となる空港になるべきであり、実現に向けて様々な取り組みをおこなっていこうと考えています。
 引き続き、ご支援とご協力をお願いいたします。

※写真1=福岡空港の森島隆広空港長
※写真2=新管制塔
※図=福岡空港で現在行っている整備