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DLR、世界最大規模のe-fuel研究施設を独ロイナに建設
年2500トン生産、工業生産技術など研究
ドイツ航空宇宙センター(DLR)が、ザクセン=アンハルト州ロイナe-fuel製造のための世界最大の研究施設を建設中だ。去る10月1日に着工しており、2028年にも研究を開始する。
e-fuelはCO2排出量を抑制するのみならず、窒素酸化物、煤粒子、水蒸気など、大気汚染や地球温暖化の要因ともされる非CO2排出物を大幅に削減することが期待される燃料だ。ちなみに大気中の煤と水蒸気が結びつくことによって飛行機雲を作り出し、温暖化の原因となっていることが近年指摘されている。
DLRが整備する研究施設は、Power-to-Liquid Fuels (TPP) 技術プラットフォームとして、e-fuel を最適化し、工業生産のための技術とプロセスの研究開発を深掘りするために活用する。年最大2500トンの燃料を製造できる施設とする方針で、半工業規模で生産する。
同施設はモジュール設計とすることで、追加的に後付けしてさらに生産能力を高めることを可能とし、代替製造およびプロセス手順に関するより多くの研究テーマや調査を統合することができるようにする。DLRは同施設の建設のためにドイツのデジタル交通省から1億3000万ユーロもの資金を受領した。施設が稼働し研究活動がすれば、追加の資金が投じられることになる。
※画像=DLRがe-fuelの工業規模での生産を実証する大規模施設の建設に着工
(提供:DLR)
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