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2024.10.10

ウイングトラベル

★JNTO、Serandipiansメンバーと視察ツアー

 北陸、瀬戸内エリアで工房など富裕層向け観光素材見学

 

 日本政府観光局(JNTO)は富裕層向け旅行会社団体の「Serandipians(セレンディピアンス)」の旅行会社らを招請し、北陸、瀬戸内地域への視察旅行を実施した。今回の旅行では「職人技とアート」をテーマに和紙やジーンズ工房などを視察した。
 今回の視察旅行は観光庁が選定した「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のモデル地域から北陸と瀬戸内エリアをピックアップした。セレンディピアンス側からは、クエンティン・ドゥシューモン会長らフランス、英国、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルクの旅行会社5社のオーナー、CEOクラス5人が参加した。
 視察ツアーはセランディピアンズが2024年のテーマとしている「クラフトマンシップ」と連動させ、地域ならではの匠の技とアートに触れる内容とした。
 北陸エリアでは福井県越前市で越前和紙工房を訪問和紙の製造工程を見学した。
 参加者からは「卓説した職人から直接案内してもらい、脈々と引き継がれてきた伝統の技が現在も手作業で行われている様子も見て、日本の隠れた宝物を見つけ出した感じがする」といった声や「新幹線の開通でアクセスが良いことや長野でのスキーや金沢、京都との組み合わせができることも送客にあたり好材料となる」との感想が寄せられた。
 瀬戸内エリアでは、広島県福山市のジーンズ工房を訪問。オリジナルジーンズの製作体験を行った。参加者は最高級品を追求しながら、サステナビリティやエコフレンドリーを意識している点や若手職人を支える社会貢献といったコンセプトに共感し、経営者目線でビジネスモデルについて議論が白熱していたという。
 このほか、一行はしまなみ海道のサイクリングを行ったほか、瀬戸内海クルーズなども行う予定となっている。

 

※写真=Serandipiansのメンバーを招請し、高付加価値観光素材の視察旅行を実施(JNTO提供)