★KNT-CT 8月取扱額、コロナ前6割の287億円

　海外団体がコロナ前上回る、国内企画低迷

　KNT-CTホールディングスの8月の総取扱額は、前年同月比11.2%増、18年同月比40.6%減の287億3900万円となった。内訳は、国内旅行が前年比3.0％増、18年比45.0％減の158億600万円、海外旅行が前年比60.5%増、18年比38.5％減の105億3400万円、訪日旅行が前年比26.7％減、18年比8.8％減の15億5300万円だった。海外旅行はコロナ前の約60%だが、国内旅行は企画旅行と個人旅行の低迷で、コロナ前の55%とそれ以上に低迷した。
　国内旅行の内訳は、団体旅行が前年比19.4%増、18年比21.9％減の35億8000万円で、うち一般団体は前年比12.5％減、18年比35.4％減の13億5200万円、学生団体は前年比53.2%増、18年比10.6%減の22億2800万円。一般団体はスポーツイベントの手配や企業系コンベンションなど大型案件の取扱いはあったものの減少、学生団体は夏の各種国内スポーツ大会の宿泊手配などの取扱が前年度を大幅に上回り増加した。
　国内企画商品は前年比0.5％減、18年比47.0%減の100億9000万円で、うち自社企画（フリー型商品）が前年比17.7％減、18年比71.1％減の26億4700万円、クラブツーリズム（添乗員付商品）が前年比7.6%増、18年比24.6％減の74億3500万円。自社企画は首都圏や北陸福井方面が好調だったものの、例年取扱いの多い北海道・関西方面やテーマパーク商品が低調。クラブツーリズムは北海道や関西方面、東北夏まつりが好調に推移した。国内個人は前年比3.2％減、18年比58.4％減の21億3500万円だった。
　海外旅行の内訳は、団体旅行が前年比62.4%増、18年比18.9％増の44億1000万円とコロナ前を上回った。うち一般団体は前年比203.8%増、18年比48.8%増の19億8800万円、学生団体は前年比17.5%増、18年比2.1%増といずれも増加した。一般団体は夏の国際的なスポーツ大会観戦の取扱で大幅に増加、学生団体も語学研修や国際交流の取扱いが増加した。
　海外企画商品は前年比94.9%増、18年比52.7%減の40億5500万円で、うち自社企画は前年比17.8%増、18年比93.1%減の1億8200万円、クラブツーリズムは前年比101.4%増、18年比34.7％減の37億3800万円。自社企画はテーマパークのセット型商品が引
き続き好調に推移したものの、コロナ前の1割に満たない。クラブツーリズムはスイス・イタリア・トルコなどのヨーロッパ方面が好調に推移した。海外個人は前年比17.0%増、18年比57.1%減の20億6800万円だった。
　訪日旅行は個人旅行者向けオンラインサイトでの予約が引き続き堅調だったが、JAPAN RAIL PASS の取扱額減少や、団体旅行が減少傾向にあり、前年の3割近く減少した。