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中谷大臣、ウクライナへ車両の追加提供調整
欧州・大西洋とインド太平洋が不可分だと強調
中谷元防衛大臣は去る10月17日に、NATO国防相会合に出席した。NATO加盟32ヵ国および招待を受けたパートナー国・機関の国防大臣などが出席した。これは、日本を含むIP4(豪州、ニュージーランド、韓国)が初参加した会合。ロシアによるウクライナ侵略や、インド太平洋の情勢を含む国際的な安全保障環境のほか、NATOとIP4の今後の協力など議論した。
中谷大臣は、日本がこれまでNATO首脳会合、外相会合、参謀総長等会合に参加してきたが、今回初めて国防相会合に参加できたことは、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識が多くの国で共通認識となった証だと説明した。一層厳しさを増す安全保障環境の中で、NATOとインド太平洋の同志国間の連携が、かつてなく深まっており、「大変意義深い」と述べた。
中谷大臣はセッションに出席し、ロシアによるウクライナ侵略について、国連憲章の原則が公然と踏みにじられた暴挙だと話すと、同志国が一層強固に団結し、ウクライナへの支援を安定的に継続する必要があるとした。引き続き日NATO、IP4とNATOで連携していく考えを示すと、防衛省・自衛隊としても、これまで殺傷能力のない装備品や物品の提供や、ウクライナ負傷兵の受入れなどの支援を実施してきているが、今後さらに追加的な車両提供を行う計画だとした。今年初めには101台の車両提供を行っており、さらに追加するかたちで支援を行う方針だ。
※写真=NATO国防省会合へ出席する中谷大臣
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