記事検索はこちらで→
2019.01.08

ウイングトラベル

■転換の年の2019年にジャンプスタートを

ジャルパック・江利川宗光社長

 平成最後で新元号スタートの今年はどんな年となるだろうか。「米中貿易戦争」や「英国のEU離脱」、世界に広がる「自国第一主義」。先行き不透明な世界情勢の中で、日本は政治、経済、外交、社会等多くの課題を抱えながら「改元」、「大阪G20」、「ラグビーワールドカップ」、「消費税増税」といった待った無しのイベントを着実にこなしていく必要がある。
 旅行業界もここ数年来の「パラダイム(過去からの支配的な見方や枠組み)の転換」とも言うべき荒波の中にあるが、この流れは今年も更に加速して進んでいく、と覚悟している。
 この「転換の年」2019年を、ジャルパック社としても、自分自身としても『ジャンプスタート(JUMP START=バッテリー上がりの車のエンジンをかける。活をいれるの意)の一年』にしたいと考えている。今年はジャルパックブランド誕生55周年の記念の年だが、これまで作り上げてきた我々の提供価値「安全・安心、品質、お客様の感動」を大切にしつつ、伝統に安住することなく、変革と創造を進めていく。私個人としても、昨年6月の社長就任以降、初の旅行業にやや慎重に向き合ってきたが、今年はより自律的、能動・積極的に「海外事業の立て直しと業績回復」、「訪日インバウンド事業の成功モデル化」、「地方創生への貢献」、「人財と職場の活性化」等の課題にリーダーシップを発揮していく所存である。そして、リーダーシップ発揮の大前提には社員との「信頼の絆」が必須であり、社員・経営陣・会社の一体となった成長を目指していく。
 昨年の度重なる自然災害の発生は尋常ではないとは言え、日本は自然災害から逃れることはできない。自然災害への備えは常に忘れず、新たな年が災害の少ない穏やかで安寧の一年となることを祈りたい。