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2019.01.08

ウイングトラベル

■環境変化の中で「こだわり」持った提案を

東武トップツアーズ・坂巻伸昭社長

 2019年は日本にとって「MICE」案件が非常に多い年だ。G20大阪サミットやラグビーワールドカップの開催などのイベントだけでなく、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに関する視察案件など、旅行業界にとっても、パートナーのみなさんにとっても「人が集う」ビジネスを利用するチャンスだ。
 MICEで訪れるお客さまをイベントにお連れするだけでなく、MICE前後で何を提案できるか、各地域では何を売りにできるのか、地域の皆さんとともに考えていきたい。その際、決して何か新しいものを創らなければならないということではない。既存の自然、伝統文化、食事などテーマは色々ある。それらを再度見つめ直してみると、地元では当たり前なものが日本の観光客や外国人旅行者には新鮮で魅力的なものであることが多い。
 旅行業界を取り巻く環境もさらに変化している。OTAの台頭や民泊の増加、異業種からの旅行業への参入など、お客さまにとっての選択肢が増えている。その中で私たちは選ばれ、リアルエージェントとしての地位を確立しなければならない。そのためには「こだわる」ことが必要だと思っている。
 地域を含め自然、文化、食事、スポーツなどテーマはたくさんある。必ずしも高級ということはないが、何気ないものも含めてそれらに深く関わりこだわりを持った商品や提案をしていきたいと思っている。