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2019.01.08

ウイングトラベル

■変化の年「JTBならではの価値」を提供

JTB・高橋広行社長

 2019年の観光業をとりまく環境としては、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催があげられる。また、G20大阪サミットをはじめ国際会議等も多く開催され、本年はグローバルMICEの年と言っても良いだろう。世界各国から多くの人が訪れ、日本全国の自然、文化、歴史等さまざまな魅力を感じてもらえる絶好の機会となるので、国の目標である2020年の訪日外国人数4000万人も見据えて、地域の力を結集してオールジャパンで盛り上げていきたい。
 10月の消費増税による消費マインドへの影響は少し不透明だが、ゴールデンウィークが10連休となることは明るい材料で、海外旅行、国内旅行とも大きな需要が期待される。海外旅行については国際線の新規就航も活発で、国内においても2020年に向けてホテルの開業も続くなど、明るい要素がある。
 当社は、昨年4月1日に経営改革を実施した。「JTBならではのソリューションの提供により、地球を舞台にあらゆる交流を創造し、お客様の感動・共感を呼び起こす」という意思をこめて事業ドメインを「交流創造事業」へ変更した。旅行にとどまらない、「ひと」「もの」「情報」全てが交差する「交流」の場面をフィールドとして、「JTBならではの価値」の提供を目指す。
 個人事業は「FIT化」「Web化」等の環境変化への対応を強化するために、商品改革、販売改革を進めていく。法人事業はさまざまな企業とのアライアンス、オープンイノベーションも含めて、価値提供を推進する。これからも自社にない技術、ノウハウ、企業文化を持つ事業パートナーと、戦略的に連携し、新たな価値創出とそのビジネス化に取り組んでいく。
 2019年は、平成から新たな元号に切り替わる年であり、歴史の節目となり、大きく時代が変わる1年となる。JTBグループも、第三の創業に向けて、大きな変化を遂げる1年にしていきたい。