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2019.01.09

WING

シコルスキーとボーイング、SB-1デファイアント初公開

米陸軍向け実証試験機、速度と航続距離が2倍に

 シコルスキーとボーイングは2018年12月26日、両社が米陸軍の「統合多用途技術実証計画」向けに開発しているSB-1「デファイアント」(正式名:SB>1DEFIANT)試作ヘリコプターを初公開した。同機は在来型ヘリコプターに比べて2倍の速度と航続距離で飛行できるよう設計されており、高度な敏捷性と運動性も発揮する。高速性能の発揮とそれにともなう航続距離の延長のため、胴体尾部には推進用プロペラを取り付けている。また、尾部プロペラを設けるため、テイルローターが取り付けられないので、アンチトルクのため二重反転式のメインローターを採用していることも特長と言える。
 デファイアントは米陸軍の「将来垂直離着陸機計画」の一部として、次世代軍用ヘリコプターについての技術的な情報を提供すことになる。その飛行試験で得られるデータは、米陸軍に提供され、2030年代初頭に運用開始が予想される「新多用途垂直離着陸機」(H-60後継)の開発要求の参考とされる。