ウイングトラベル
★マレーシアでバス事故、JTB主催ツアー
70代女性客1人死亡、12人が負傷
マレーシアのペラ州で現地時間10月24日午後1時46分、日本人ツアー客を乗せたバスがトラックと衝突し、ツアー客1人が死亡し、現地ガイド、ドライバーを含む12人が負傷した。バスの乗客はJTB主催のマレーシア周遊ツアーの参加者で、同国中部のキャメロンハイランドに向かう途中で事故に遭った。JTBは事故の報告を受け24日に対策本部を設置し、情報収集とツアー参加者のケアに当たっている。また、JTBは安全の確認と原因が究明されるまで、マレーシア方面の周遊ツアーの催行と募集を中止することを決めた。
JTB、マレーシア周遊ツアー当面催行・募集中止
事故対策本部を設置し、情報収集
25日午後に国土交通省で記者会見を行ったJTBの山北栄二郎代表取締役社長は「JTB主催のツアーでこのような事態となったことを心からお詫び申し上げる。今後は一刻も早くお客さまのケアができるよう情報収集に努めていく」と謝罪した。
今回のツアーは10月21日に関西空港を出発した「JTB旅物語 行っ得マレーシア縦断7日間」。クアラルンプール到着後、4日目に事故にあった。ツアーには50代~70代の男女11人が参加。さらに現地ドライバーとガイド各1人がバスに乗車していた。
バスはキャメロンハイランドに向かう高速道路において、走行中のトラックに衝突。70代女性1人が死亡、ツアー客10人が複数の病院に搬送され治療が行われ、4人が入院、6人はホテルに滞在している。
ツアーバスはJTBが契約しているランドオペレーターが手配したもので、JTBが定めた安全基準に基づいて運行が行われていたとしている。
事故の報告を受けJTBは現地と東京に「マレーシアバス事故対策本部」を設置。クアラルンプール支店の指揮のもと、現地ランドオペレーターを含め8人が対応にあたっているほか、25日の航空便で日本から役員含め3人を現地に派遣した。今後は外務省、マレーシア日本大使館と連携を取りながら情報収集とツアー客のケアに当たる。
なお、JTBは事故原因の究明や安全が確認されるまでマレーシア方面の周遊ツアーの催行と募集を中止。月内に予定されていたツアーに参加予定だった14人に対してはツアー中止の連絡を行ったとしている。
※写真=マレーシアツアーでのバス事故について会見で説明するJTBの山北栄二郎代表取締役社長(中央)